2017/12/08
東京外国語大は12月7日、一般入試の個別試験でコンピューターを使った英語のスピーキング試験を導入する方針を明らかにした。これを報じた高校生新聞(12/8)によれば、英国の国際文化交流機関ブリティッシュ・カウンシルと共同で開発する。2019年度入試から一部学部で始め、21年度入試から全学部の受験生約2000人に課すことを目指すという。実現すれば大学入試では例のない規模の「話す力」を測る試験になるとみられる。
新テストの名称は「BCT-S」(British Council-TUFS Speaking test for Japanese Universities)。ブリティッシュ・カウンシルが企業や教育機関などに向けて実施している英語力評価試験「Aptis(アプティス)」をもとに、日本の学習指導要領をふまえ、高校生が受けるのに適した大学入試用のスピーキング試験を開発する。試験は12分間。コンピューター上で出題される11の質問に答え、録音をトレーニングを受けた採点者が評価する。成績は得点と段階別(CEFR=ヨーロッパ言語共通参照枠)の2種類で提供され、最短3日で結果が出る。「評価項目や採点基準を公表しているので、高校でも準備しやすい」(ブリティッシュ・カウンシルの安田智恵試験部長)という。