2021/02/08
楽天の三木谷浩史社長が米国で学ぶ学者、教育者、大学院生、各種専門家を対象にした奨学金制度のフルブライト・プログラムに参加する日本人を支援するため、個人として約100万ドルに相当する9,000万円を日米教育委員会(フルブライト・ジャパン)に寄付し、フルブライト・三木谷奨学金が設立された。
米国大使館報道室によると、今回の寄付で今後3年間、毎年5~6人の日本人学生が米国内の教育機関で人文・社会科学分野の修士・博士課程を履修することができる。対象者は一般公募で応募者個人の資質を見て選考される。
フルブライト・プログラムは肌の色や国籍、信条などに関係なく選ばれ、特定分野の専門家を育てるだけでなく、日米間をつなぐリーダーの育成も目指している。
設立発表には三木谷社長と米国大使館のジョセフ・ヤング臨時代理大使が出席し、三木谷社長は「私の父はフルブライト奨学金の第一世代で、ハーバード大学で経済学を修めてエール大学で教鞭をとった。日本の未来のリーダーたちも国際教育を受けてグローバルな視野を身に着けてほしい」とエールを送った。
ヤング臨時代理大使は「フルブライト・プログラムは日本人が米国で学ぶすばらしい機会。奨学金を受け取る学生は日米両国の絆を深めた先輩たちの仲間入りする」と述べた。
参考:【米国大使館】三木谷浩史氏の寄付により日本人のフルブライト奨学金および日米間の教育の機会を拡大へ(PDF)
大学ジャーナルオンライン:https://univ-journal.jp/81539/