2017/08/21
教育学部の入試に、面接を取り入れる大学が増えている。これを報じた毎日新聞(8/21)によれば、今春の入試で面接を課したのは、教員養成課程のある国立大の半数に達した。精神疾患で休職したり、わいせつ行為で処分を受けたりする教員が後を絶たない中、大学側は受験生が「未来の先生」にふさわしいか見極めようとしている。大手予備校の河合塾によると、教員養成の学部や学科がある国立44大学のうち、2014年度入学者の入試で面接を実施したのは39%の17大学だったが、今春までに岩手、茨城、山口、熊本、大分の5大学が取り入れ、22大学になった。担当者は「数年前から少しずつ増えており、今後もこうした傾向は続く」とみる。
千葉大教育学部は昨春までは中学校教員養成課程の美術科など一部の分野を除き筆記試験のみだったが、今春から全ての教員養成課程(定員405人)で、5人での15分間の集団面接や集団討論を取り入れた。試験官の教授らが評価して点数化し、センター試験と大学独自の2次試験の結果を合わせて合否を判定した。面接では志望動機や目指す教員像を尋ねたほか、「あなたのクラスでいじめが起きたらどうするか」など教員が直面する問題への対応法も質問した。来年度も面接試験を課すことが決まっている。